かとうゆうです。
本日も「カイシャネタ」から入ります。
さて。
社長が「いつでも意見募集」とか
役員が部会にきて「どんどん意見」とか
よくいいますが。
はっきりいって「無駄」だと思っています。
フリーアドレスを導入してコミュニケーションを活発化させよう、とか。
たいてい、失敗します。
なぜなら「そういう状態」にそもそもなってないから。
いくら意見募集、フリーアドレスにしようが
「そういう状態」にない、と変わらないです。
せいぜいあたりさわりのない質問を社長にするか
フリーアドレスはいつの間にか固定制に戻ります。
「そういう状態」
ここで登場するのが
「役割と立場は違う」ということ。
同じ?と思いました?
違います。
役割=社長
立場=対等
立場は対等なんです。
なぜなら人として対等だから。
でも、現状は
役割=上下
立場=上下
になっています。
つまり「役割と立場が同じ状態」
この概念って
「身分制」の基本要素ですね。
つまり公的には身分制はなくなりましたが
実質的に「残っている」ということです。
別に上司だろうが、社長だろうが「あなたの意見」は対等に尊重する。
なぜなら「人として対等」だから。
役割は違う。
立場は同じ。
「こういう状態」にならないと、
意見募集しようが、何をしようがかわらない。
なのでティール組織とかフラットな組織とか。
「意見、アイディアは対等」が前提です。
これが成立していないティールとかフラットといくらいっても、まったく体現できてないです。
あと日本特有は
立場にジェンダーギャップが存在すること。
男性=仕事=メイン=総合職
女性=家庭=サポート=一般職
これ完全に「役割も立場も同じ」
しかも職制で完全に固定しちゃってる。
そもそも職制区分なんて不要です。
たとえばある会社は、ライフスタイルに応じて選択制です。
子育て期は「時間」とか。
子供が独立したら「フル」とか。
(余談ですが、業績をパワフルにするためには、残業なんて基本不要。週休3日でもいいと思っています。「時間」じゃないんで。付加価値が大事なんで。)
考えてみれば、メインか?サポートか?仕事か?家庭か?って
男性だろうが女性だろうが、その人の価値観、人生の通過点で変わります。
性別じゃない、個人です。
そこを
「男性」「女性」でひとくくりにして固定しちゃってる。
女性の中には「残業とかしたくない。」という人もいます。それも大事な気持ちですね。ライフスタイル。
でも、男性だって同じ。主夫がいいって人もいます。
逆に男性は「男は仕事」が定義付けられて、なかなか帰宅できないわけですね。
これ男女双方にとって不幸ですし、こんな状態で会社の業績がパワフルになるわけがない。
男女で役割を固定したのは
国土壊滅して復興のため、効率性を最大化するため。
つまり戦後の特異期の話。
男は仕事をばりばり、女性はしっかり家庭だ!なんていう経営者いますけど、さっさと引退してほしいです。
もうそういう時代じゃないんで。
、、、と少々脱線しましたが、
「役割と立場は違う」んです。
それが成立しない限り、私たちはいつまでも江戸時代や戦国、奈良時代のように「身分社会」に生きていることになります。
と、昔を思い出しました。
部会。
役員が途中から入室。
部員は全員一斉に立ち上がろうとし、それを役員が制する。
そしてみんな席に座るやいなやメモを取り出す。
いつもの部会なんて雑談してるのに。
メモなんてろくにとってないし。
でも。
一斉に視線を役員に。
そしてしきりにうなずく。。。
そして役員が退室するとき
みんなめいめいに「ありがとうございました」なんて。
これ。
完全に身分制だよ、、、、なんて、ひとりで笑ってました。
ちなみに役員が会議中
「みなさんの積極的な意見募集します」と。
なにかのコメディだろ?、、、なんて、ひとりで笑ってました。
ボケ漫才なら、最高ランクなのに、と(笑)
意見やアイディア、人としては対等なんです。
役員だろうが、業績を作った人だろうが、そんなのかんけないんです。
人としては対等。
私は私。
あなたはあなた。
こういう会社、少しずつですが出ててきてます。
もっと増える、と確信してます。
それでは今日はこのへんでー!